《愛子さま初めての園遊会》雅子さまは「いい方に囲まれ楽しく」と“母の顔”に 猫の写真を持参され「猫談義」に花が咲いた場面も

2024年4月23日、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが初めて、両陛下が主催する「春の園遊会」に出席された。東京・赤坂御苑で開催された園遊会には、俳優の北大路欣也さん(81歳)、現代美術家の横尾忠則さん(87歳)、元日本サッカー協会会長の川淵三郎さん(87歳)ら、およそ1400人が招待された。

【写真】皇后雅子さまのブルーのセットアップ、愛子さまのピンクのセットアップ姿。紀子さま、佳子さまも春らしい服をお召しに

今回の園遊会ではマスクの着用は必要なく、サンドイッチやオードブルなど、食事の提供も再開された。雅子さまは、光沢感のあるペールブルーのセットアップ、愛子さまはピンクのセットアップをお召しに。

雅子さまが就職された愛子さまのご様子を話される場面も

ひげを生やした北大路さんは、会話の冒頭で「役の上でのヒゲですので失礼」と頭を下げ、撮影中の作品について話した。「本当に長年にわたり、芸術に大変な尽力を…」と天皇陛下が声をかけられると、天皇陛下と同じ2月23日生まれの北大路さんは「誕生日が一緒なので、頑張っています」と返し、両陛下は笑顔を見せられた。

また、北大路さんが4月1日から日本赤十字社に就職された愛子さまについて触れ、「愛子さま、ご卒業、ご就職おめでとうございます」と話すと、雅子さまが「仕事では周りの方、とてもいい方に囲まれて楽しく…」と愛子さまの職場の様子を嬉しそうに話された。

1977年ごろに放送されていた学園ドラマ『おおヒバリ!』を見ていたことを陛下が明かすと、出演していた北大路さんは驚いた表情を見せ、感謝の言葉を述べた。

1987年に公開された映画『ハチ公物語』をハリウッドでリメイクした『HACHI 約束の犬』(2009年公開)で俳優リチャード・ギアの日本語吹き替え版の声優を担当した北大路さん。15年前の試写会で、天皇ご一家(当時は皇太子)と鑑賞している。愛子さまにとって、映画館での映画鑑賞は初めてだった。

北大路さんが、愛子さまに「覚えていらっしゃいますか」と聞くと「当然覚えています。とっても良い映画でした」と話されたという。

懇談中、うっかり話したNBA選手の会話がSNSで話題に

プロサッカーの「Jリーグ」とプロバスケットボールの「Bリーグ」の創設を主導した川淵さんとの懇談では海外で活躍する選手たちの話に耳を傾けられた天皇皇后両陛下。

川淵さんがNBAで活躍する八村塁選手の名前を挙げ、「今度のオリンピックも彼が出たいって言ってるらしいんでね。あ、これあんまり、公にまだ言っちゃまずいのかもしれませんが」と、八村選手がパリ五輪に出場する意向を明かした場面もあった。SNS上では、川淵さんの“うっかり”発言に驚きの声が相次いだ。

天皇陛下が「サッカーにしてもバスケットにしても日本選手が海外で大活躍する」と話をされると、川淵さんが「国内だけじゃもう限界がありますから、海外に出てどれだけ活躍できるか、日本代表の実力をレベルアップされるので、海外に出ていってないと国内だけではいろんな選手全く伸びないですね。いずれワールドカップ優勝もそんなに遠くはないと思う」と答えた。

最後に「スポーツへの貢献をなさってください」と天皇陛下がお言葉をかけられ、川淵さんが「ありがとうございます」と頭を下げていた。愛子さまはご懇談で「サッカーを見るのが好きです」と話されていたという。

猫の写真を持参された雅子さま 「猫談義」に花が咲く

グラフィックデザイナーや版画家としても活躍する、現代美術家の横尾さんとの懇談では、猫の話で盛り上がったご様子の天皇皇后両陛下。

飼っていた猫を描いた横尾さんの作品について、雅子さまは「(描く際に)写真とかをご覧になって?」と聞かれ、「写真を撮ってまして、それを見ながら描いたんです。空想では描けないです。できるだけ正確に描こうと」と、話すと天皇陛下が「素晴らしいですね」と述べられた。

子供の頃から猫を飼っているという横尾さんに、雅子さまが「ネコ2匹飼っている」とバッグから猫の写真を取り出し、横尾さんに見せられる場面も。「これはお飼いになってる?」と横尾さんが質問をすると、野良猫を保護され、飼われていることを説明された雅子さま。

難聴の影響で耳が聞こえづらい横尾さんに配慮されてか、猫の写真を用意された雅子さま。優しさが伝わるシーンだった。横尾さんは、両陛下に「今日、こんなお写真を見せていただけると思っていなかったです」と話していた。

両陛下との懇談後、愛子さまの会話でも猫の話題になり、「(ご夫婦の)どちらの方が猫好きなんですか?」と質問をされたり、横尾さんが世話をしている猫が太っていることを話すと愛子さまは「幸せな猫ちゃんですね」と笑顔を見せられたという。

2か月連続で訪問された能登 石川県議長とご懇談

石川県議会議員の善田善彦議長とのご歓談では、2か月連続で能登半島地震の被災地を見舞われた天皇皇后両陛下に「両陛下には二度も能登にお越しいただきまして本当にありがとうございます」と礼を述べた。

天皇陛下は、「復興が順調に進みますことを心から願っております」と声をかけられ、雅子さまは「能登の皆さんの生活が少しずつ落ち着いていかれれば」と気遣われていた。

「春の園遊会」に出席された愛子さまは、緊張された様子もなく、笑顔で招待者と言葉を交わされた。愛子さまのご成長ぶりと、雅子さまの“母としての一面”が見える貴重な会となった。

2024-04-25T10:18:06Z dg43tfdfdgfd