高橋メアリージュンが実践 仕事も人間関係もうまくいく、毎日のマインドフルネス習慣

環境や人間関係が変わり、また寒暖差や気圧変動が大きいこの時期は、自分でも気づかないうちに不安や緊張、ストレスを抱えてしまいがち。俳優として活躍する高橋メアリージュンさんに、自らの身体と心を整えるルーティンについて聞いた。

【写真】高橋メアリージュンのの瞑想の師!ニーマル・ラージ・ギャワリ氏

高橋さんが10年以上続けているのが、毎日のマインドフルネス習慣。マインドフルネスとは、過去や未来ではなく、今目の前でやっていることや起きていることに集中すること。一日のうちの少しの時間でもマインドフルネスに過ごすようにすると、脳が活性化され、パフォーマンスが上がる、心が穏やかになるなどポジティブな効果を得られるという。

高橋さんがマインドフルネスを取り入れ始めたのは、今から11年ほど前に女優業を始めた頃のこと。

「モデル時代と比べるとかなり多忙になり、自分に余白がなくなってきて、これはマズいと焦っていました。そんなある日、YouTubeで見つけたのが、マインドフルネスや瞑想の動画。音声ガイドに従って自分で試してみると、不安がスーッと消えていくのを感じて、これはもしかしたらすごくいいものなのではないか、と」(高橋メアリージュンさん)

以来、マインドフルネスに興味をもつように。仕事がどんなに忙しい時期も、マインドフルネスに過ごす時間を取るように意識し続けた結果、以前よりも心身のバランスが整ってきたという。

「例えば、朝、コーヒーを淹れる時間。きちんと豆を挽いて、コンロで沸かしたお湯でゆっくりと淹れて、香りや風味をじっくりと感じながらいただくようにしています。すると、心が落ち着いて、一日を気持ちよくスタートできる。ポジティブなムードのまま現場に入れるので、仕事にスムーズに集中できるようになりました」(高橋さん)

マインドフルネスを始めたら、自分を責めなくなった

ひとりでランチをするときは、スマホやテレビなどに目を向けずに食事だけに集中する、散歩をするときはあれこれ考えごとをするのではなく、周りの景色や空気を五感で味わいながら歩くなど、日常のさまざまなシーンでマインドフルネスを取り入れている、と高橋さん。そのおかげで、日々を穏やかに過ごせるようになったそう。

「以前は仕事もプライベートも『完璧にやらなくては』という思いが心のどこかにあり、それがうまくいかないと、自分を責めてしまうことも。でも今は、自分を大切にできるようになりました。何かハプニングが起きても冷静に受け止めて、『これはギフトだ。ここから何を学ぼう?』とポジティブに切り替えられるようになってきましたね」(高橋さん)

マインドフルネスを暮らしに取り入れるには、何から始めたらよいのだろうか。高橋さんが愛読しているというのが、高橋さんの瞑想の師でもある、ニーマル・ラージ・ギャワリ氏の著書『心が整うマインドフルネス入門』。

「マインドフルネスの効果ややり方が具体的に書かれている一冊です。実はマルチタスクよりもシングルタスクのほうが効率がいいこと、何かを動かすパワーは過去や未来ではなく『今』にしかないこと、問題は常に存在するものなのでそれ自体が問題ではなく、『問題を解決できないこと』が本当の問題なのだということなどを学びました」(高橋さん)

春は新しいことを始めるにもいい季節。高橋さんおすすめのマインドフルネス習慣、スタートしてみては?

取材・文/志村香織

2024-04-24T07:13:56Z dg43tfdfdgfd