【赤玉ねぎ・レッドキャベツ】普通の玉ねぎ・キャベツとどう違う?栄養を逃さない食べ方と保存法を解説

紫色はアントシアニン系色素の色

アントシアニン系色素は、強い抗酸化作用をもちます。有毒な活性酸素の発生抑制や、発がん物抑制効果があるといわれ、老化防止などに注目されています。さらに目の健康にも関わるともいわれており、眼精疲労にも役立つと期待されています。

アントシアニンを含む野菜には、レッドキャベツに見た目の似ている「トレビス」や、チコリの一種である「レッドアンディーブ」、ゆでるとあわい緑色になるパープルカリフラワー、皮の部分にアントシアニンを有するなすやさつまいもなど、たくさんの種類があります。果物ではぶどうやブルーベリーにも含まれています。

アントシアニンを逃がさない!おすすめの食べ方

アントシアニンは水溶性。加熱すると色素が溶け出してしまうため、生のままが基本の食べ方です。酢など酸との組み合わせで紫色がより鮮やかになるため、スムージーやマリネ、ピクルス、サラダ、和え物などにしていただくのがおすすめです。

赤玉ねぎと玉ねぎの違いは?どうやって保存する?

水分が少なく辛味や刺激が少ないところが普通の玉ねぎとの違いです。栄養面では、ビタミンB6や葉酸が多く含まれていますが、食品成分表収載の栄養素量にそれほど違いはありません。湿度が高いところが苦手なため、風通しのよい日の当たらない場所での保存が最適です。

レッドキャベツとキャベツの違いは?どうやって保存する?

レッドキャベツはグリーンのキャベツと比べてサイズが小ぶりで、葉が肉厚で硬く巻き込んでいるという特徴があります。栄養面では、たんぱく質と食物繊維、カリウム・鉄などのミネラルやビタミンB1・B6・Cの数値が高くなっています。丸ごとのレッドキャベツは、芯をくりぬき、濡らしたキッチンペーパーをつめてからポリ袋に入れ野菜室で保存しましょう。

鮮やかな紫色には、様々な栄養効果に注目が集まっている色素が含まれています。調理を工夫して、アントシアニンの効果を逃すことなく、最大限に活かしたいですね。

参照:

「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

「やさい(幻冬舎)」

「旬の野菜の栄養事典」吉田企世監修 X-Knowledge

ライター/大槻万須美

管理栄養士・フードスタイリスト・腸内ケアフードアドバイザー。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、離乳食講座などの料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。

Instagram:@tsukiko_shoku_mind@tsukiko_shoku_mind

blog:管理栄養士 大槻万須美♪楽しく食べて健康に♪

NS Labo(栄養サポート研究所)

全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事業を行っている。また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢献活動を行っている。

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