スネの前側にある前脛骨筋は、つま先を持ち上げる働きをする筋肉です。歩く時には、つま先が地面に引っかからないように持ち上げたり、着地のときに足がドンと落ちないようブレーキをかける役割も担っています。
前脛骨筋がうまく使えていないとつま先が上がりにくくなり、歩くたびに余計な力が必要になります。また、ふくらはぎもうまく伸縮せずに脚のめぐりが滞りやすくなって、疲れやすさやだるさにつながることもあります。
スネの筋肉がうまく働かない状態が続くと、歩き方にも影響が出てきます。例えば、
● 少し歩くだけで疲れやすくなる
● 段差やちょっとした凹凸でつまずきやすくなる
といった変化です。
本来、スネとふくらはぎはバランスよく働いています。しかし、スネがうまく使えないとふくらはぎとの筋バランスが崩れてしまい、足首の動きはさらに悪くなりかねません。足首をスムーズに動かしにくくなることにより歩くことが億劫になってしまうと、さらにスネの筋力は落ちていくという悪循環におちいる可能性も。
一生自分の脚で軽やかに歩くためには、ちょっとした自分の脚の違和感を見逃さずに、かんたんなケアからはじめてみましょう。
今回ご紹介するトレーニングは、30秒つま先を左右に動かしてボールをまたぐという単純な動きです。足首をコントロールしながら動かすことでスネの筋肉を正しく使える状態に整えていきます。
さらにこの動きでは、つま先を内側に動かすと内側のアーチを支える筋肉、外側に動かすと外側から支える筋肉にも自然と刺激が入り、自然と足のアーチを支える筋肉も動かすことになります。それにより、足元全体の安定性が高まります。
足のアーチは、ただ形を保つものではなく、歩くたびにしなやかに動いて衝撃をやわらげるクッションのような役割があります。内側・外側のバランスが整うことで、このアーチの働きが引き出され、疲れにくい脚につながっていきます。
<やり方>
1)座って左膝を立て、左足の下にボールをセット
2)立てた膝が動かないように両手で軽く支える
3)かかとは固定したまま、つま先を左右に動かしてボールをまたぐ
4)膝がぐらつかないように注意しながら10回往復を目安にボールをまたぎましょう
5)反対側も同様に行う
▼ 詳しい動きを動画で確認したい方は、こちらからどうぞ ▼
高山ゆかり
ヨガインストラクター。【姿勢と自律神経を整え健やかに】 をコンセプトに活動。長年の運動不足により体調を崩したことをきっかけにヨガを始める。ヨガに筋膜リリース、ピラティスを取り入れることで硬かった体がほぐれ、インストラクターの資格取得に至る。福岡市内のスタジオ、自宅にてヨガレッスンを行う。RYT200/チェアヨガ/ピラティスインストラクター/アロマテラピー検定1級。プライベートでは2児の母。
2026-05-03T10:09:11Z