朝バナナが逆効果? 太りやすい人に共通する3つの食べ方を管理栄養士が解説

 軽めにしようとバナナだけで済ませている人

1つ目は、朝食を軽めにしようとして、バナナだけで済ませている人です。バナナは忙しい朝でも食べやすく、手軽にエネルギー補給ができる食品です。ただ、バナナはたんぱく質や脂質を多く含む食品ではないため、それだけで済ませると朝食全体が糖質に偏りやすくなります。その結果、昼食前に空腹を感じやすくなることがあります。

空腹感が強くなると、昼食で食べすぎたり、早食いになったりすることがあります。また、空腹を紛らわせるために、甘い飲み物やお菓子を足してしまうことも考えられます。

朝時間がなく、よく噛まずに食べている人

2つ目は、朝時間がなく、バナナを急いで食べている人です。バナナはやわらかく、皮をむくだけで食べられるため、忙しい朝ほど噛む回数が少なくなりやすい食品です。よく噛まずに食べると、食べた満足感が得にくくなる場合があります。

また、バナナをスムージーにして飲む場合は、さらに噛む機会が少なくなります。私も実際に、バナナをそのまま食べる日とスムージーにする日を比べてみると、スムージーの方があっという間に飲み終わり、朝食をとった感覚が残りにくいと感じました。

スムージーは飲みやすい分、気づかないうちに量が増えやすい点にも注意が必要です。

ヘルシーな朝食のつもりで量が増えている人

3つ目は、ヘルシーな朝食のつもりで、バナナにいろいろ足している人です。バナナにヨーグルトやグラノーラを合わせると、健康的な朝食に見えます。ただし、加糖タイプのヨーグルトや甘みのあるグラノーラ、はちみつ、甘いカフェラテなどが重なると、朝食全体が甘いもの中心になりやすくなります。

もちろん、少量を楽しむ程度であれば過度に気にする必要はありません。注意したいのは、「体によさそう」と思って量が増えているケースです。バナナが悪いわけではなく、組み合わせが重なることで、結果的にエネルギー量が増えやすくなります。

朝バナナを太りにくく食べるには? 

朝バナナを太りにくく食べたい場合は、たんぱく質を含む食品を組み合わせることがポイント

たとえば、無糖ヨーグルト、牛乳、豆乳、ゆで卵、チーズなどを一緒にとると、朝食全体のバランスが整いやすくなります。

バナナだけで済ませると糖質に偏りやすくなりますが、たんぱく質を含む食品を組み合わせることで、満足感が続きやすくなります。朝食の満足感が高まると、昼食や間食の食べすぎを防ぎやすくなり、結果的に太りにくい食べ方につながります。 

まとめ

朝バナナは、食べ方次第で忙しい朝の味方になります。バナナだけで済ませるのではなく、組み合わせや食べ方を少し整えて、無理なく続けやすい朝食にしていきましょう。

 

【参考文献】

・文部科学省「食品成分データベース 果実類/バナナ/生」

・Qiu M, et al. Effect of Protein-Rich Breakfast on Subsequent Energy Intake and Subjective Appetite: A Systematic Review and Meta-Analysis. Nutrients. 2021.

・Leidy HJ, et al. Beneficial effects of a higher-protein breakfast on the appetitive, hormonal, and neural signals controlling energy intake regulation in overweight/obese, breakfast-skipping, late-adolescent girls. American Journal of Clinical Nutrition. 2013;97(4):677-688. doi:10.3945/ajcn.112.053116

國吉容梨子

管理栄養士。病院、保育園、行政での勤務を通して現場経験を重ねる中で、忙しさの中で自分の健康や心の余裕が後回しになっていることに気づき、働き方を見直すように。自分自身の暮らしも大切にしながら、誰かの役に立てる形を探し、現在はフリーランスとして活動中。3児の母としての実生活での気づきを活かしながら、特定保健指導や乳幼児健診での栄養相談、商品監修、コラム執筆など幅広く行っている。暮らしに根ざした視点で、“ちょうどいい栄養”を提案している。小さな工夫で、体も心もラクになる。そんな栄養のヒントを届けている。

2026-07-03T21:09:18Z