仕事に集中したいのに、いいアイデアが浮かばなくて作業が進まなかったり、気分が乗らなかったりすることってありますよね。特に長時間作業をしていると、そのような状況に陥ることが多いようです。一方で、散歩やお風呂など、作業から離れた途端アイデアが降ってくるという話もよく耳にします。集中したいときには思い浮かばず、そうではないときにばかり思い浮かぶのはどうしてなのでしょう?そこには、習慣的かつ無自覚に行っている行為が関係していると考えられます。
パソコンのキーボードを打つなどひとつの作業に没頭しているとき、私たちは頭で脊椎を押し下げて、体を固めています。注目したいのが、頭蓋骨と脊椎の一番上の部分である頚椎(首)との境目である「環椎後頭関節(AO関節)」。この関節は直接触れて確かめることができない部分ですが、無意識に周辺の筋肉で固められ動きが制限されやすくなっています。
環椎後頭関節の近くには視覚に関係する筋肉や神経があります。環椎後頭関節が固まると視覚に関係する筋肉や神経も圧迫され、身体的な視野がわずかに狭くなるといわれています。そして身体的な視野が狭くなると、見えているものに執着してさらなる押し下げが起こり、精神的な視野も狭まるという悪循環になるのです。そんな時は作業をいったん中止し、席を離れてみましょう。体を動かすことで、頭で脊椎を押し下げているのをやめられます。
席から離れることができない時におすすめ! 座ったままできるイメージトレーニングをご紹介します。
1. 環椎後頭関節の位置を確認する
環椎後頭関節の位置をイメージによって認識しましょう。左右の耳たぶの後ろの窪み(顎関節)を繋ぐ1本線があると思ってください。もう1本は、眼窩(目のくぼみ)の下部分から後頭部へ向かって通っている線。その2つの線が交わるところにあるのが環椎後頭関節です。頭と首の境目は思っているよりも上に、そして奥にあることがわかります。
2.「頭は環椎後頭関節の上で動く」と意識しながら周囲を見回す
1でイメージしたところの上で頭は動いていると思いながら、周囲を見回します。これによって首の一部ではなく、全体で頭を動かせるようになり、首にかかる負荷を減らすことができます。
ホタカミア
ライター、グラフィックデザイナーとして会社と自宅の往復に追われる中、ヨガと出会う。また、30代後半から膠原病であるシェーングレン症候群と咳喘息に悩まされ、病と共に生きる術を模索するようになる。現在は、効率的な身体の使い方を探求するアレクサンダーテクニークを学びながら、その考えに基づいたヨガや生き方についての情報を発信中。解剖学にはまり、解剖学学習帳「解動学ノート」の企画・制作も行う。
2026-08-04T09:54:02Z