【精神科医TOMYが教える】SNSでつながっているのに、なぜか孤独感が消えない理由

SNSでつながっている人はいる。だから決して一人ではないのに、なぜか孤独感が消えない。

まず前提として、少し厳しいかもしれませんが、大切なことをお伝えしたいと思います。「連絡が取れる」ことと、「つながっている」ことは違います。SNSでフォローし合っている。LINEでつながっている。これらは、あくまで「連絡可能な状態」に過ぎません。だから当然、孤独は癒えないのです。私が思う、孤独を癒やすために必要なものは、「1対1の個人として、きちんと会話できる関係」です。たとえば、

自分の考えを話せる。

相手の考えを聞ける。

ズレても、話し合える。

これができないと、いくら接点があったとしても、心は満たされません。社会神経科学の研究で知られるジョン・カシオポは、孤独は「客観的な接触の量」ではなく「主観的に満たされているかどうか」で決まると述べました。つながっているだけじゃダメなんです。夫婦でいても孤独。家族と暮らしていても孤独。こんなふうに言う人はよくいますよね。それはまったくおかしなことではないと思います。問題は「人がいるかどうか」ではなく、「言いたいことが言えているかどうか」だからです。

本音を言えない。

どうせ否定されると思っている。

空気を読んで飲み込んでいる。

どんな理由であれ、自分の言いたいことが言えないと孤独を感じるのです。ここで私が過去に発信した言葉で、とても反響のあったものをご紹介したいと思います。「良いパートナーとは、喧嘩をしないパートナーではない。言いたいことが言えるパートナーよ。」手前味噌ですが、まさにこの言葉の通りだと思います。ただ、誤解しないでほしいのは、「全部を一人に受け止めてもらえ」というわけではありません。

仕事の悩みを話せる人。

趣味を語れる人。

恋愛を相談できる人。

話す相手は分散していていいんです。どこかに一つでも、自分の思いを表現できる場所があれば、孤独感は弱くなります。そして、それは必ずしも会話でなくてもいいんです。

作品に込める。

文章にする。

音楽にする。

それを誰かが受け取ってくれたとき、孤独は少しほどけます。つまり孤独感の正体は「自分の気持ちを表現できない苦しみ」なんです。今そばにいる人に少しでも気持ちを伝えてみる。もしくは言いやすい人とつながってみる。あるいは表現してみる。こういった工夫をしてみてください。

この本の著者…精神科医Tomy

1978年生まれ。東海中学・東海高校を経て、名古屋大学医学部卒業。医師免許取得後、名古屋大学精神科医局に入局する。3 9万フォロワー突破のX(旧・Twitter)が人気で、テレビ・ラジオなどマスコミ出演多数。著書『精神科医Tomy が教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)に始まる「1 秒シリーズ」は、累計36万部を超えるベストセラーに。『精神科医Tomy の気にしない力』(だいわ文庫)、『精神科医Tomy が教える30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)、『うつ未満 。 「大丈夫」と言えない日の相談室』(秀和システム新社)ほか著書多数。X:@PdoctorTomy

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。

2026-08-04T10:24:09Z