年齢を重ねるにつれて、少しずつ変化していく下半身の筋力。特に、脚を持ち上げる力や、地面を蹴り出す力が弱くなると、つまづいたり、ふらついたりして転倒やすくなります。また、下半身の筋力がうまく使えていないと、本来脚で支えるはずの負担を腰やひざでカバーしようとするため、腰の張りやひざの違和感につながることもあります。
歩く際にひざを伸ばしきれていなかったり、内股やガニ股で歩くクセがある人は、ひざに負担がかかりやすい歩き方になっている可能性があります。ケガなく歩くためには、お尻や太もも、ふくらはぎの筋肉を鍛えていく必要があります。
下半身を鍛えることは、「筋肉をつける」だけではなく、日常の動きをスムーズにすることにもつながります。下半身を鍛えることで得られる、主なメリットを3つご紹介します。
歩幅が狭くなると、つまづいて転びやすくなります。筋肉がつくと、脚をしっかり持ち上げる力や地面を蹴る力がつくため、自然と歩幅が広がります。また、下半身が安定すると、無駄な力みが減るので、長く歩いても疲れにくくなります。
脚を持ち上げる際に働く腸腰筋などの筋力やバランス力が整うと、足先までしっかり上がるようになります。ちょっとした段差や何もないところでつまづきにくくなり、ケガのリスクを軽減できます。
お尻や太ももの筋肉、腸腰筋が鍛えられると、骨盤の位置が安定し体全体のバランスが整います。姿勢が整うと、歩く際に腰や膝にかかる負担が減り、ひざ痛や腰痛の予防にもつながります。
歩きやすい体づくりのために、おすすめの下半身エクササイズを2つご紹介します。どちらも道具いらずのうえ、家でできて簡単。ふらつく場合は、壁や椅子などに手をつきながら行ってください。
①片手を壁や椅子に置き、骨盤を立てたまっすぐとした姿勢で立ちます。
②右脚を上げ、ひざを90度にします。下腹部にグッと力を入れ、上半身はまっすぐ保ちましょう。
③右脚を後ろに蹴り出します。その際ひざはしっかりと伸ばしてください。
④この前後の動作を5〜10回繰り返しましょう。脚を入れ替えて反対側も行います。
①片手を壁や椅子に置き、骨盤を立てたまっすぐとした姿勢で立ちます。
②右脚を上げ、ひざを90度にします。下腹部にグッと力を入れ、上半身はまっすぐ保ちましょう。
③ひざを曲げたまま、右脚を後ろに移動します。同時に左ひざを曲げて腰を下ろし、右ひざを床につけます。上半身が前や後ろに傾かないよう気をつけてください。
④ゆっくりと左ひざを伸ばし、元の姿勢に戻ります。ひざに違和感を感じる場合は、一度両膝を床につけてから立ち上がりましょう。
⑤この動きを5〜10回繰り返しましょう。脚を入れ替えて反対側も行います。
上村ゆい
精神保健福祉士・社会福祉士の国家資格を持つヨガインストラクター。精神科ソーシャルワーカー・飲食店ホールスタッフ・美容部員・農業のお手伝いなど幅広い職種を経験し、2017年からフリーランスのヨガインストラクターとして様々な場所でレッスンをしている。どちらかというと身体が硬めのヨガインストラクター。自身の身体の硬さを活かしたヨガレッスンは、50代以降の方に人気。
2026-04-04T11:54:12Z