背骨は、24個の小さな骨が積み重なってできていて、一つひとつが「前後・左右・ねじり」としなやかに動くことで、姿勢を保っています。しかし、猫背のように長時間丸まった姿勢でいると、背骨は「丸める・反らす」という前後の動きばかりを使い、左右に曲げるような動きは使われなくなりがちです。
少し間、身体を動かさないと筋肉の硬さを感じるように、背骨も使われない動きがあると骨と骨をつなぐ部分が柔軟性を失い、動きがぎこちなくなってしまいます。姿勢を正そうと背筋を伸ばしても、伸びたと感じるのはほんの一瞬だけ。そんな風に感じるのは、背骨のスムーズな連動ができなくなっているサインかもしれません。
猫背に悩んでいる時は背中が気になるところですが、背骨のスムーズな動きを取り戻すには体側の筋肉へのアプローチが大切です。
脇の下から背中、腰までを広く覆う大きな筋肉=広背筋(こうはいきん)は、腕を前に出す姿勢が続くと縮んで固まります。その結果、肩は前に出て、背中は丸まりやすくなり、背骨の横方向への動きも制限されます。さらに、体側が固まると肋骨の動きも悪くなり、呼吸が浅くなって、無意識のうちに体がさらに緊張するという悪循環に陥ります。
今回は、背骨の横の動きを取り戻すための簡単な体側ストレッチをご紹介します。
<やり方>
1)四つ這いになる。膝が腰の真下にくるように位置を整える。
2)お尻と膝の位置を変えず、両手を右側へゆっくりと歩かせながら、左の体側(脇腹からウエスト横)を意識して伸ばす。呼吸を続けて10〜20秒キープ。
3)両手を中央に戻し、お尻と膝の位置に気をつけながら、反対側も同じように行う。
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
2026-04-06T11:09:09Z