夏の疲れを9月に持ち越さないために。今から見直したい食習慣3つ|管理栄養士が解説

なぜ夏の終わりに疲れが出やすいの?

暑い日は汗をかくことで体内の水分や電解質が失われます。また、暑さによって食欲が落ちると、そうめんやパン、アイスなど食べやすいものに偏りやすくなり、たんぱく質やビタミン、ミネラルが不足しがちです。さらに、冷たい飲み物や冷房による冷えで胃腸の働きが低下すると、消化や吸収にも影響することがあります。

こうした状態が続くと、暑さが落ち着く9月になってからも疲れが抜けず、だるさや食欲不振などの不調を感じやすくなることがあります。

おすすめしたい食習慣① 毎食たんぱく質を摂る

たんぱく質は筋肉だけでなく、内臓や皮膚、免疫細胞など体をつくる材料となる栄養素です。不足すると疲労回復が遅れたり、体力の低下につながることがあります。

暑い日は食欲が落ちやすいため、一度にたくさん食べようとする必要はありません。卵、豆腐、納豆、ヨーグルト、サラダチキン、ツナ缶など、食べやすい食品を上手に取り入れましょう。

特に朝食でたんぱく質を摂ることで、1日に必要なたんぱく質を無理なく確保しやすくなります。

おすすめしたい食習慣② ビタミンB群を意識する

ビタミンB群は、糖質や脂質、たんぱく質をエネルギーに変える働きを助ける栄養素です。不足すると、摂った栄養を効率よく活用しにくくなるため、疲れを感じやすくなることがあります。

特にビタミンB1は豚肉、枝豆、大豆製品、玄米などに多く含まれています。

暑い日はそうめんだけ、パンだけなど炭水化物中心の食事になりやすいですが、豚しゃぶやゆで卵、納豆、枝豆などを組み合わせるだけでも栄養バランスはグッと良くなります。

おすすめしたい食習慣③ 冷たいものばかりにしない

暑い日は冷たい飲み物やアイスが欲しくなりますが、温かい料理も組み合わせることで、食事のバランスを整えやすくなります。

私自身も夏は冷たい飲み物やアイスを選ぶ日が増えます。そんな日は、具だくさんのスープを作ることが多く、鶏肉や豆腐、野菜などを入れて、たんぱく質と野菜を一緒に摂れるようにしています。

また、水分補給は大切ですが、冷たい飲み物を一気に飲むよりも、常温や温かい飲み物も取り入れながら、こまめに補給すると胃腸への負担を抑えやすくなります。

まとめ

夏の疲れは、暑さが落ち着いた頃に感じやすくなることがあります。

『毎食たんぱく質を摂ること』『ビタミンB群を意識すること』『冷たいものばかりに偏らないこと』

この3つの食習慣は、特別な食品を用意しなくても今日から始められる工夫です。

夏の終わりの過ごし方が、9月以降の体調にも影響するため、できることから少しずつ取り入れて、秋を元気に迎えましょう。

 

参考文献

・厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」

・健康日本21アクション支援システム「たんぱく質」

・健康日本21アクション支援システム「ビタミン」

國吉容梨子

管理栄養士。病院、保育園、行政での勤務を通して現場経験を重ねる中で、忙しさの中で自分の健康や心の余裕が後回しになっていることに気づき、働き方を見直すように。自分自身の暮らしも大切にしながら、誰かの役に立てる形を探し、現在はフリーランスとして活動中。3児の母としての実生活での気づきを活かしながら、特定保健指導や乳幼児健診での栄養相談、商品監修、コラム執筆など幅広く行っている。暮らしに根ざした視点で、“ちょうどいい栄養”を提案している。小さな工夫で、体も心もラクになる。そんな栄養のヒントを届けている。

2026-08-31T09:39:01Z